ご安全に! シンチャオ! 山九ロジスティクスベトナムの岡村智潤(としひろ)と申します。 現在、首都ハノイとハイフォン港の中間地点に位置するハイズン支店にて、フォワーディング部門を担当しております。 フォワーディング部門では国際物流分野で主に海上貨物を取り扱い、通関・乙仲・海上輸送手配などを行っています。 山九ロジスティクスベトナムの拠点は北部ベトナムにハノイ、ハイズオン、ハイフォンと3か所あり、それら各拠点を軸に業務をしております。
これまでの私の経歴は、2005年入社後は東京支店と本社での約8年間の勤務を経て、2013年7月にベトナムへ赴任しました。 赴任より約3年が経ち、私がベトナムへ駐在してから北部ハノイ、ハイズオン、ハイフォンの各拠点勤務を経験させていただきました。
赴任前は、食べ歩きが好きで、お酒に合う各地の食材・料理を食べ歩いておりましたが、本当に「おいしい」と感じた際にはお酒も止まり食事に没頭してしまう事もよくありました。
ここベトナムの料理・食事は、比較的薄味な為、我々日本人の味覚には合っていると思います。 また最近は、健康志向から日本においてもベトナム料理店が増え、フォーなどが売れているという話を良く耳にするようになりました。 そこで今回は、あくまで私見ですが、そんな私が出会った北部ベトナムのハノイ・ハイズオン・ハイフォンの代表的な「おいしいもの」をご紹介させていただきたいと思います。
■ハノイ (Ha Noi 河内)
ベトナム社会主義共和国の首都であり、2015年時点では人口約750万人、面積3,344.7km2の都市です。 観光客も多く、またベトナム各地から人が集まっており、朝夕の渋滞は目を見張るものがあります。
(左:朝の通勤風景(工業団地前)、右:夕方の道路(市内))
ハノイと聞くと「フォー (Pho)」を思い浮かべる方が多いと思いますが、今回ご紹介したいのは、「ブンチャー(Bun cha)」(日本のガイドブック等ではベトナム風つけ麺とも言われております)です。
(左:ブンチャー、右:メニュー)
Bunというベトナムではフォーと同じくらい良く食べられている細い米の麺と、別のお椀にはつけダレと豚肉を焼いたものと野菜が入っています。 つけダレは、ベトナムの調味料ヌックマムに唐辛子・砂糖・レモンが調合されて少し甘く、香ばしい豚肉の香りがして、あっさりしています。 お好みに合わせて、レモン・にんにく・付け合せの野菜を追加して食べます。 私は写真にあるように、付け合せとして揚げ春巻きを頼んだりもします。 よく行っているお店では、ドリンクセットで 85,000VND (約380円)です。 先日、某米国大統領が来越した際にも食べに来られたようで、有名店は連日盛況となっております。 ■ハイフォン( Hai Phong 海防)
ハイフォンは、首都ハノイから東へ約100Km程行った処にある沿岸部の都市で、北部最大の港湾を持つ主要な工業都市です。 火炎樹・海鮮料理が有名な都市で、近年ラックフェン港開発、高速道路、工業団地の整備などで製造業を中心に外資系企業の投資が増加しています。 2012年時点では人口約200万人、面積は1,523km2です。 ここでご紹介させていただくおいしいものは、「バインダークア(Binh Da Cua」です。 (バインダークア)
米粉をサトウキビの汁で練り込んだ、フォーより少し幅広できし麺のような茶色の平たい麺を使用し、蟹の出汁がきいたスープに海鮮・蟹の身・野菜が入っている、とても濃厚な蟹風味の麺料理です。 価格帯は路上・お店で違いますが、約20,000~45,000VND (約90円~200円)です。 ハイフォン以外で食べられる場所も増えておりますが、やはりハイフォンで食べるバインダークアは格別です。 北部ベトナムにお越しの際には、少し足を伸ばしてでも食べる価値有りです。
■ハイズオン ( Hai Duong 海洋) ハイズオンは首都ハノイから約60km処にある省で、ハイズオン省という内陸の省です。 ハノイ・ハイフォンの中間地点に位置しており、交通の要地となっており国内外企業の工場進出も盛んです。 2012年時点で人口約175万人、面積は約 1,656Km2です。 ベトナム全国でも最も歴史の長い地方の一つであり、多くの国民的英雄を輩出した地として知られております。 弊社自社倉庫もこちらに立地しております。 さて、こちらでご紹介させていただくのは「ライチ」です。 ハイズオンは、バクザン省と並ぶライチの名産地として知られております。 一年のうち6月~7月の間に食べられるのですが、本当においしい旬は約2週間と言われております。 中でもタインハ県は、ライチ農園が非常に有名で、季節になると路上にライチの売り子が増え、海外輸出用のライチを運ぶため大型トレーラーが大量に押し寄せます。 今年はスタッフの知り合いの果樹園にお邪魔させていただいたのですが、木に山ほどライチがなっており、好きなものを選んで取り皮をむくと、非常にみずみずしいキラキラした実が出てきます。 甘みがありジューシーで、夢中で食べてしまいました。 1年の内限られた時期だけの旬のおいしいもので、毎年楽しみにしています。 (ライチ果樹園)
最後になりますが、仕事・生活においてベトナムの人々・食材に支えられているという事を痛感すると共に、めまぐるしく経済が変化し、今後も大きな発展が期待できるベトナムに赴任する機会を与えていただいた事に感謝しています。
今後も仕事・プライベートを通じ、ベトナム社会とお客様の発展に寄与できるよう、日々邁進していきます。(著者:岡村) (著者。路上ライチ売り場にて) ※売り場のお母さんには写真は恥ずかしいと言われてしまい、著者のみの写真です。
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