山九サウジアラビアの深牧です。 山九ヨーロッパ赴任に続きまして、昨年2014年よりサウジアラビアへ赴任し、1年が経ちました。 現在、アル・コバールにて物流業務を担当しております。
前回に引き続き、サウジアラビアについてあれこれ紹介させていただきます。
■アラビア語
- 最初、路上の標識・看板の文字に圧倒されます。
我々が訪問滞在するような町は外国人も多く、大抵の標識・看板には英訳(英名)が併記されております。 ただ気になったのは、英語とアラビア語とはどちらも横書きですが、読む方向が反対(英語は左から右へ読みますが、アラビア語は右から左へ読みます)であるので、現地の人は両方いっぺんに読むと目が疲労するのではないか、ということです。もっともアラビア語の方しか読んでないのかもしれませんが。
- アラビア数字は、ローマ数字に類似の文字や逆さのような文字や裏返したような文字があり、私的には紛らわしく感じられますが、自動車のナンバープレートは双方併記であり覚える練習になっています。
■ヒジュラ暦
- 日本で使用されているグレゴリオ暦(太陽暦)とは年号も違い、月の数え方や長さも違います。
ラマダンというムスリムが日中断食を実行することで有名な月がありますが、夏であったり冬であったりします。また、食品の賞味期限がヒジュラ暦だけの表示だったりするので、太陽暦に慣れている日本人は、注意が必要です。 便宜上、ヒジュラ暦とグレゴリオ暦を併記したカレンダーや手帳などが、結構あります。
- あくまでオフィシャルはヒジュラ暦であり、ビザの有効月数もグレゴリオ暦でカウントしたら誤差がでるなんてこともあるようです。
パスポートのスタンプは全てアラビア語のヒジュラ暦(月名も数字ではない)であり、あとで判読するのに一苦労です。
※ヒジュラ暦(イスラム暦)とは: 1年は354日からなる12か月で、断食の第9月(ラマダーン)、巡礼の第12月は特に神聖視される。 またヒジュラ暦は純粋太陰暦であり、大の月(30日)と小の月(29日)を交互に繰り返し、30年に11回の閏年で月初めの朔望月が補正される。
■ お祈りの時間
- 1日5回(数十分づつ)あり、夜明け前に最初の回の礼拝開始の呼び掛けが、町のスピーカーより音量高く流れ、目が覚めることになります。
お祈りの時間については、日の出・日の入りにより都市毎に毎日決まっており、インターネットや新聞で確認できます。
- お祈りの時間中は、ほとんどのサービスは停止となります。
商店で買い物中の場合、大きなスーパーなら中に入ることはできても、精算業務が停止するので、お祈りの時間が終了するまでは外に出られません。 また、多くの店では入場が制限され、お祈りの時間が終わるまで、買い物客は店の外で待つことになります。
■ 道路事情
- 車は右側通行ですが、ユニークと思ったのは、赤でも(左方からの直進車に注意して)右折は可能、交差点の4方の信号機が順番に青になるため、左折時の対向車待ちが不要、などです。
- 不便なのは、中央分離帯の切れ目が少なく、大通りからの左折進入が不可能な場合が多いため、あちこちでUターンを行って右折進入とする必要が発生するということです。
運転手は常に目的地が右側にくるように道順を考える必要があります。
- 車の運転になるとせっかちな人が目立ち、赤で信号待ちしている後からクラクションを鳴らし、 路側帯(中央・脇)を追い越していく車が多いです。
- 主要な通りは舗道のない車道がほとんどで、とにかく歩いて出かけるのが不便であり、道路を横断する場所も少なく大変です。
冬や夕方の海岸などの公園を除けば歩行者で賑わうのは狭い旧市街の小道です。
■ラクダ
家畜としてヒトコブラクダの放牧(乳用・肉用)がよく見られます。 普段は鶏肉や牛肉を食べることが多いですが、個人的に、ラクダの肉も味はまあまあと思います。
(ラクダ)
他にも港湾、食事、服装、レジャーの話題など色々お伝えしたいことはありますが、また次回とさせていただきます。 今後とも山九サウジアラビアを宜しくお願いいたします。 |