ごきげんよう!! 山九陸通(珠海保税区)儲運有限公司の富田です。
2014年4月に山九陸通(珠海保税区)儲運有限公司に入社して間もなく一年になります。 前回は深センについてのご紹介でしたが、今回は同じ華南エリアの澳門(マカオ)についてご紹介したいと思います。
■澳門(マカオ)とは!?
澳門と聞くと「カジノ」のことしか思い浮かばないかもしれませんが、カジノ以外にも世界遺産が世界で一番多く、ポルトガル植民地だったためポルトガル料理等も非常に有名です。
確かに澳門のカジノ産業規模は数年前にアメリカのラスベガスを抜いて世界一となりました。 28平方キロメートルの狭い土地で、至るところにカジノが点在し、世界各地からギャンブル好きな人たちが集まり、連日賑わっています。 しかし経済成長面においてはカジノ産業への依存度があまりにも高いため、経済多元化との中長期目標も政府から発表され、カジノ脱却の緊迫感が高まっているのが現状です。
さて、先ずは澳門がどこにあるかご紹介いたします。
下の地図をご覧頂ければ分かるかと思いますが、澳門はなんと「アジアのど真ん中」と好立地にあり、バンコク、シンガポール、クアラルンプール、北京、上海、東京、大阪などのアジア主要都市のどこへも飛行機で5時間以内に行くことができ、また台北・三亜への所要時間もたった50分しかかかりません。 香港ー澳門間の客船も24時間運航しており、所要時間が1時間弱。 また香港&澳門&珠海を繋ぐ海上大橋が建築中で、2016年年末に完成予定で、開通すれば、香港への移動時間がなんと20分まで短縮できます。

次に澳門人についてご紹介します。
澳門総人口数は60万弱、うち15万人が外国からの出稼ぎ労働者で、フィリピン、マレーシア、ベトナム、ネパール、台湾からの人が一番多く、街を歩いていると色んな国の言葉が聞こえてきて、国際色豊かな都市だと実感できます。 澳門地元の人でも中華系と葡萄牙(ポルトガル)系と中葡混血系があり、同じ広東語でもポルトガル語を母語とする人達の広東語はポルトガル語訛りがあり、また特別なイントネーションが可愛らしく、歌を歌っているように私には聞こえます。
葡萄牙の元植民地であり、大きな戦争もなく、自然災害等にも遭わなかったからか、澳門人は皆「時間順守を重視しない」、「大らか」、「シンプル」な性格を持ち合わせてるように私には感じられます。
約束の時間より30分以上(それ以上かもしれない)の遅刻は当たり前。 会社員が午後3時ぐらい過ぎたらみんな喫茶店に行ってハイ・ティーをするのが一般的です。 また、スーパー等のレジで合計金額380円に対して、日本人は50円玉のお釣りがほしいので530円を渡すことがあると思いますが、彼らにはその習慣がないので、レジスタッフにチンプンカンプンな顔をされたりします。
最後に澳門の世界遺産と澳門料理についてご紹介します。
澳門の世界遺産はカジノのように至る所に点在しています。 一番の特徴としてはやはり中西文化融合です。
コロアネ島村の海側に一つ小さいキリスト教の教堂があり、中には赤ん坊を抱っこして観音様の格好をしている聖母マリア様の画像が供養されています。 それを初めて見た時に「キリスト教の教堂に観音様?」と不思議に思いましたが、横の説明文書を読んで見ると東方版の聖母マリア様とイエス様かと興味深く思いました。
またその教堂の裏側には、「橋記珈琲」という地元の人向けのレストランがあり、そこの料理も中葡文化融合の代表物で、肉類を醤油と紹興酒と玉葱で炒めた後、トマト&ワイン&ポルトガルソーセージで味付けしたスープで煮込むという、完璧な「中西融合」料理が味わえます。
 

左上より右回りに ・コロアネ教会 ・教会内部の東方版聖母マリア様とイエス様 ・澳門風ポルトガル料理
■山九陸通(珠海保税区)儲運有限公司の紹介
次に珠海山九の業務内容を紹介させて頂きます。
珠海山九では海外または華南地区から調達するレジンや鋼材などを、珠海山九保税区倉庫へ集約、華南地方または海外向けに一括輸送を行う業務を行っております。 海外からの調達品を華南地区へ出荷する場合、弊社倉庫へ集約して出荷すれば、出荷分のみを輸入申告することで関税・増値税の分割納付が実現可能になります。
 倉庫業務物流方法イメージ図
また、香港と日本の約4分の1程という弊所倉庫保管料の格安さをぜひ皆様にアピールしたいと思います。 下記比較結果をご覧頂ければお分かりになるかと思いますが、日本または香港にある長期在庫を弊所倉庫へ移管する場合、往復輸送費を含めても、ある期間以上保管すれば、保管料がかなり節約できます。
 ■横持料PAY可能日:29週目 ■40FT一本の物量で年間保管料節約額:HKD4,000
日本VS珠海の長期在庫保管料比較シミュレーション
また、珠海から世界への物流は香港経由の海上または航空輸送が基本パターンとなります。 珠海・香港間はディリーの夜間バージ船が運航しており、出航日の翌朝には香港に到着できます。 香港からは世界各地に海上・航空の定期便が運航しており、アジアの玄関口としての役割を果たしております。また香港・澳門・珠海を繋ぐ海上大橋が完成すれば、珠海・香港間の移動時間が20分まで短縮でき、物流的な利便性が格段的に向上することも期待できます。
■最後に
最後に、スロット好きの方へアドバイスをさせていただきます。もし澳門へお越しになる機会があれば、是非クリスマスまたは旧暦正月とのタイミングをお薦めします。 なぜなら、ホテル代が多少割高になるかもしれませんが、殆どのカジノのスロットマシンが勝ち率が高く設定され、想定外のサプライズが待っているかもしません。 それではごきげんよう!!
筆者:山九陸通(珠海保税区)儲運有限公司 富田 |