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成都の補習学校

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広州山九物流 成都分公司(成都支店)の広瀬です。

今回は日本人学校のない成都にて成都日本人商工クラブの支援と成都在住日本人保護者の皆様(ボランティア)で運営を行っている補習学校についてご紹介したいと思います。

成都在住邦人子女は日本人学校がないため月曜から金曜までは地元の中国語の学校か英語で授業を行うインターナショナルスクールに通っております。
そのような学習環境の中、設立されたのが成都日本語補習校です。

開校は2012年2月、現在、幼稚部、小学部、中学部があり、32世帯・47名の児童/生徒が毎週日曜日の午前中に国語を中心に学んでおります。
教室は広島県と成都市で設立された中日友好会館の事務所をお借りし、成都在住の日本人で成都の大学で日本語を教えていらっしゃる先生、留学をしている留学生を先生としてお迎えしております。

■ 授業風景

◆幼稚部
幼稚園は保護者も一部クラスに入り年少、年中、年長一緒に折り紙遊び、歌、ひらがなの練習、お店屋さんごっこなどをしたり、季節毎に日本の行事(ひなまつり、端午の節句など)にまつわる遊びなどをしています。

小学部
学年によって人数にバラつきがあるため一部の学年では“複式学級”制度となっております。
先生は大変なのですが例えば2年生と3年生を同じ教室にして2年生に教えている間は3年生は課題をやる、など工夫しながら授業をしていただいております。
国語や算数の基礎は非常に重要で週1回の授業では日本のレベルには追いつかないため、家庭でできる宿題や復習も欠かせません。

中学部
大きなテーブルで先生との対話を多く取り入れながら古文、漢文も含め授業をしております。(やはり複式学級)
中学ですと3年生は高校受験のことも考えなければならないので宿題を含め少し学習塾のような雰囲気も出てきております。


 
                                (幼稚部)                                                                      (小学部)



                        (中学部)                                                                  (図書コーナー)

 ■ 行事

学校ですので入学式、卒業式などの行事もあります。

私、本年度は物流業の傍ら校長先生(地域社会貢献 ボランティア!聞こえはいいですが実際は雑用リーダー)という大役を仰せつかり行事の際には式辞を述べております。

このような行事には成都日本商工クラブ会長やご都合がつけば在重慶日本国総領事の方にもご出席を賜ります。



                                                      (式辞を述べる著者)



                           (入学式の様子)                                                             (入学式全体写真)

■ 課外授業

教室の外に出ておこなう課外授業も保護者の皆様と先生達と企画し、行います。
本年度は社会見学、有機農園体験、体力測定&親子スポーツ大会を実施しました。

社会見学は主に保護者が勤務する工場、倉庫、デパートなど成都の日系企業を見学いたします。

有機農園は有機で農園を経営されている日本人の方のご協力で畑仕事体験やオーガニックランチをいただきました。

体力測定では運動不足になりがちな当地で(学校体育の授業が充実していない上に空気が悪いので運動不足になりがちです。)文部科学省の体力測定基準を用い海外にいる間も日本の平均値と比べどの位置にいるのか確認するために実施しました。



                            (農園で畑仕事)                                                        (日系建機工場見学)



                              (体力測定)                                                                    (親子綱引き)

手探り、手作り感のあふれる学校ですが普段の仕事から離れて様々な業界の日本人の保護者の皆様と学校を運営していくことは当地でしかできない経験だと感謝しております。

子供たちの笑顔はどこでも健在ですね。(筆者:広瀬)

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