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皆様、初めまして。
江蘇山九物流有限公司の杜（と）です。
当社は97年に南京に設立され、中国では7番目の現地法人です。
主に中国沿岸部の立地している山九現法とは多少異なり、上海から約400キロ西に位置しております。
国内物流（倉庫及び国内輸送）を中心に事業展開しておりますが、フォワーディング（海上・航空貨物）も積極的に取組んでおります。
今後、中国内陸物流網の一翼を担う役割を認識すると共に、国内・海外の山九ネットワークを活かしてお客様に選ばれ続ける中国内陸部の旗艦店を目指して参ります。
さて、堅い話はここまでにしておき、今年8月南京における山笠の南京公演について皆様にご紹介したいと思います。
■遥かなる福岡から山笠の輸入
今を去ること半年前、広島支店大塚ＧＭから見積依頼を受けた際、私のスルドイカンではこのような作業を取れる可能性は非常に低いだろう、とあまり深く考えずに見積作成したことが、後の大変さに繋がったことをこの時点では分かりませんでした。
大塚さん、ごめんなさい、別に貴職の営業力を疑ったわけではありません。。。（当たり前である）
数ヶ月経ち、この件をほぼ忘れた頃、大塚ＧＭから受注の知らせが入ってきました。
提示された日程を見た際、輸入申告などの諸手続が少しでもトラブルに巻き込まれた場合、公演には絶対に間に合わないだろうと、思わず小さい声で呟いた。
そんなこと言われても、わしの方はもう準備出来ているので、勝手に南京に行かせてもらいます、と言わんばかりの大塚ＧＭからの熱意たっぷりのメールを読んだ自分は、この作業を断ることは出来ないと納期にはプレッシャーを感じつつ、もう少し高い単価で見積作っておけば良かったと少し後悔しました。
望むことが叶わず、思いもかけぬことが叶うことは、人生においては結構なことですが、仕事上の受注に関し、適用しない方が良さそうと思い知ったのは、時間通りに納品できず、深夜２時半まで納品先で待機することになってからのことでした。
山笠は中国語に当てはまる妥当な言葉もないので、対税関申告での説明の際には写真活用したり、日本伝統文化を説明したりという苦労がありました。
また、山笠の山台は生木使用以外、人形は竹、装飾品は麦藁 稲藁 麻製のロープなど多用、輸入検疫についても、対官庁の事前説明、検疫係員との打診など相当な時間を費やされました。
山笠は南京港到着まではスムーズに行ったのですが、南京サイドでは予想も出来ないいくつかのイレギュラーな事態に見舞われました（本船入港遅れ、税関通関システム障害、南京内航船社の倒産を受けての債権者によるＣＹ封鎖、南京税関による輸入許可情報の入力忘れに伴う貨物搬出停止）。
その様な状況下でも、公演の開幕式に合ったという快挙を成し遂げられたのは、日本山九のサポート受けながら、当社スタッフの献身的な努力によるものと自負しております。
日本領事館及び南京市政府関係者、日中友好団体などが多数のメンバーが開幕式にご出席され、また地元の方々の多くは子供連れで山笠を囲み、楽しく見学されたり、子供たちは親に山笠の質問を無邪気にしたりする光景を見て、今回のタイトなスケジュールの中での苦労による疲労感が一気に吹き飛びました。
日中民間の交流に、山九は少しでも貢献出来たという実感が湧き、山九マンとしての誇りを感じました。
最後となりますが、本件当社の立場をご理解いただき、かつ一生懸命にサポートしてくださった広島支店の大塚ＧＭにも心より感謝いたします。
今後も日本と中国の社内連携を取り、お客様に最高のサービスをご提供できるように取り組んで参ります。
それでは皆様、南京でお待ちしております！（著者：杜）
（南京展示中の山笠）
（南京開幕式）
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