山九ロジスティクスベトナムの森川です。
現在、ベトナムホーチミン市を拠点にベトナム南部の物流業務全般を担当しております。 2003年に入社。 2007年よりベトナムホーチミンに赴任し、滞在も7年目に突入しました。 ベトナムは、赴任するまでは全く縁のない国でしたが若い人が多く、その日その日を楽しそうに生きている人たちが多い事が印象的でした。 日本人は長期的な視野で物事を考えている人が多く、仕事や将来の事で悩んでいたりすると毎日を明るく生きている彼らがまぶしく、うらやましくみえる事もあります。
また縁がなかったという点で、ベトナム語という言語があったことも恥ずかしながら知りませんでした。 現在社内では基本的に英語が公用語となっておりますが、ベトナム語しか話すことができない社員とのコミュニケーションや日常生活でも必須なことから、仕事の合間に現地のベトナム語学校に通ったりして勉強してきました。
(勉強に使用したベトナム語教材)
今では、なんとかベトナムにも順応してきました、今後日本との懸け橋になっていきたいと思います。 (※ちなみに今年2013年は日越国交樹立40周年であります)
さて、今回のブログはホーチミンから近い他の国であるカンボジアについて書きたいと思います。 というのも、今までそれほどでもなかったカンボジアの話題や問い合わせが今年に入ってから周辺で割と増えていると感じているからです。 2013年に入り、驚くほど急ピッチで円安が進行しましたが、その影響は仕事をしている中でも感じることができます。 中国への一極集中のリスクを回避するチャイナプラスワンという発想は以前からありましたが、今回の円安で、元々人件費が上がり製造コストが高くなってきていた中国での生産に追い打ちをかけるように日本への仕入れ価格が上昇し、タイやベトナム、インドネシアよりも更に人件費が低い、バングラデシュ、ミャンマーやカンボジアといった後発国へ注目が益々高まっております。 カンボジアでは2014年にメコン川に架かるネアックルン橋が完成予定でタイ・カンボジア・ベトナムを結ぶ南部回廊が貫通し、メコン川地域の物流事情も大きく変わると期待されております。
ベトナムはカンボジアと国境を接しており、ホーチミンから国境までは陸路で約2時間強、プノンペンまでは約5時間半程度の距離となります。 プノンペンへ出張する際は、バスか飛行機かで迷うのですが、狭いバスで5,6時間移動するのはなかなか忍耐が必要で、特に移動時間のロスが大きいことから飛行機を選択することが多くなります。 ただ片道のバス代がたったのUSD10程度なのは魅力的ではあります。
(メコン川を渡るためのフェリー。現在日本の援助で橋を建設中です)
現在ベトナムと国境を接するカンボジア側の町バベットには、数か所の経済特別区(SEZ:Special Economic Zone)が開発されており、外資系の工場が進出しやすくなっております。
(国境を越えて国道沿いにはSEZが立ち並ぶ)
ちなみにバベットは、カジノの街でもあります。 法律でベトナム国内のカジノを利用できない多くのベトナム人が一発儲けようと国境を越えて遊びに来ております。 最近仕事でこの地区に来ることが多くなっておりますが、私はあまりカジノには興味がないので併設するホテルに宿泊するぐらいですが、カジノ好きの知人はよくここまで来て、儲けているようです。
(バベット地区のカジノ施設の様子)
同地区にある工場への輸入であれば、カンボジアの港(シアヌークビル港)から輸入するよりも、ベトナム/ホーチミン港で輸入し、ベトナム車両でバベット地区に輸入する方が、時間的にもコスト的にも節約となります。(バベット地区であればベトナムの車両がそのまま乗り入れることができます。) バベット地区よりも内地への輸送になると、国境近くのDry Portでの貨物の積み替えが必要です。
(国境で順番待ちしているトレーラー) (バベットのDry Port)
カンボジアでは以前から、弊社タイ現地法人とともに、南部回廊(バンコク~ホーチミン陸路)のクロスボーダー輸送案件で作業体制を整えてまいりました。今回取り上げたホーチミン港を使用したバベット地区での輸出入対応も問題なく対応可能です。 ご興味がありましたら、CISSお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。(筆者:森川) |