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ヨーロッパの「出張移動事情」

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山九ヨーロッパの深牧です。毎度(今回でブログ公開3回目です)お読みいただきありがとうございます。
早いもので、当地に赴任して7度目のクリスマスがやってきました。


ヨーロッパ アムステルダム
(デンハーグの商店街のツリー)



ヨーロッパ アムステルダム
(デンハーグ平和宮(国際司法裁判所)前のツリー)


しかしながら、年度末でもあるこの時期には業務が忙しくなり、大抵大型貨物の船積みなどで出張が多くなったりします。

そこで今回は「出張移動事情」についてご紹介したいと思います。
まず弊社では、原則として宿泊を伴う外出を出張とみなしております。
例えば「外国」であっても隣のベルギー・アントワープなら、弊社ロッテルダムより車で1時間強程度ですので、2日連続や早朝からの荷役立会いを除き、日帰り可能なので出張扱いは稀です。
一方「オランダ国内」でもドイツとの国境までは車で3時間以上かかりますので、場合によっては宿泊・出張となるでしょう。



■自動車


ヨーロッパ アムステルダム
(取付式カーナビ)


事務所からドアツードアで最も機動力のある手段です。
昔は通過予定分岐点の地図を印刷して予習して・・・違う道を発見しつつ時々停まっては進路修正(既に道が間違っているとうすうす気づいているが停まれる場所を探しているうちに渋滞に)・・・などありましたが、今はカーナビ(全欧州対応)という便利なものがありますので、これを駆使してあちこち行けます。

小職の今までの経験では1日正味5時間程度(休憩時間を除く)の運転が限界かと思います。
ロッテルダムからその程度走ると、ドイツのハンブルク、フランクフルト、フランスのパリ、ルアーブル等に到達可能です。ベルギー・ルクセンブルクはこの範囲に全部収まります。

なお、この原理でいけば、フェリーやユーロトンネルシャトルを利用してイギリスのフェリクストウやロンドンにも行けるではないか、となりますが、問題は大陸側(右側通行)と違い左側通行になるという点で、「左ハンドルのまま左側通行」というのがどうしても不安であり、まだそれは試していません。(但しイギリスでレンタカーを借りれば右ハンドルであり、日本に一時帰国した場合と同様、切替が可能だと思いますが・・・)。
もっと遠方で、港など公共交通不便な場所や目的地で何か所も廻る場合は、カーナビを持参して飛行機や電車で行き、空港や駅でレンタカーを借ります。(個人旅行だと、愛車をカートレインでドイツ南部まで運ぶ人もいますが)

さて、一部を除くEU加盟国とノルウェー・スイスではシェンゲン協定の国境検査撤廃のスキームが実施されており、国境通過も若干速度制限があるだけで検問所の跡地を横目にノンストップです。
もっとも国境を過ぎれば、自動車道の出口表示がオランダ語(UIT),ドイツ語(AUSFAHRT),フランス語(SORTIE)、イタリア語(USCITA)、と変化し、標識も色合いが変わってきます。
ベルギーは道路の照明が多くて明るいですが、ドイツは少なく夜は大型車のテールライトが頼りです。
オランダは合流ゾーンが長く車線変更にも余裕があるのに対し、イタリアは大体短く、阿吽の呼吸で機敏な操作が要求されるとか、国によって「←」の案内板が左方向を指していたり、前方を示していたりとか、慣れない当初は戸惑いました。



■公共交通機関

目的地が一箇所のみとか都心部の場合、ガソリン代を払うより電車や飛行機で最寄りのターミナルへ行きタクシーやメトロを利用した方が経済的となります。
また、往復途上で他の作業(資料読み・メール・栄養睡眠補給)が出来るのも利点です。

ロッテルダム駅からは、ベルギー・フランス方面(THALYS)、ベルギー方面(FYRA)、ユトレヒト乗換ドイツ・スイス方面(ICE)、という特急電車が日本の新幹線に匹敵する高規格新線経由で走っています。
パリやドイツ・デュッセルドルフ等の場合、3時間程度で到着するため良く利用しています。


ヨーロッパ ロッテルダム
(ロッテルダム中央駅【改修工事中】)



ヨーロッパ ロッテルダム
(THALYS号【ROTTERDAM中央駅】)



また、車や電車で1時間ほど離れたアムステルダム・スキポール空港に比べると遥かに小さく行先・便数も少ないですが、ロッテルダムにも空港があります。
ロンドンやイタリア・ミラノ、ドイツ・ミュンヘン等に直行便があり、何といっても搭乗口が近いのが魅力的です。
なお、公共交通機関は早めにウエブサイトで予約すれば割引運賃で国際列車やLCCを利用でき経費節減になります。
とにかく交通網が発達しているため選択肢が多く、ホテルやレンタカーも含め旅程作成に結構時間をかけます。


ヨーロッパ ロッテルダム
(ROTTERDAM空港)


赴任してから業務で訪問した欧州の国の数は大小含め15か国に達しました。
学生時代に放浪旅行された方々や旅行業者の知識には及ばぬかもしれませんが、欧州訪問を計画される際、ご参考にしていただければと思います。

山九ヨーロッパのこともどうぞ、宜しくお願い致します!(著者:深牧)

 

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