広州山九物流 成都分公司(成都支店)の広瀬 達也です。 1998年の入社以来国際複合輸送部、香港、珠海、広州で国際複合輸送、航空貨物、保税区倉庫、中越物流、(中国)国内輸送に従事いたしました。 昨年の広州からの出張ベース勤務を経て、本年より成都勤務となりました。
中国ではここ数年国内市場がどの分野でも活況です。 生活に余裕のできた中流階級の人々の消費意欲が高まり安全、安心、豊富な選択肢を求めた結果、小売市場が急成長しております。 そのような背景のなか、当社は四川省成都市にて複数店舗の大型店を展開する大手日系スーパーマーケット様向けの食品配送センター(冷凍/冷蔵/常温3温度体)の運営と配送業務を受注。 成都の皆様へ食の安心、安全をお届ける作業の一端を担っております。
■成都支店概要
- 成都支店社員80名
- 冷蔵/冷凍車輌含む11台の自社車輌。
- 第1倉庫(冷蔵/冷凍庫完備)、第2倉庫総床面積合計14,600M2
成都市は人口1,000万人を超える中国内陸部の大都市で四川省の省都です。 その歴史は数千年あり古来より自然の恵みが豊富な穀倉地帯であったため、“天府の国”と呼ばれております。 パンダの繁殖センターでも有名で、日本でもファンの多い三国志の劉備、孔明が活躍した蜀の国であり、詩人の杜甫が戦乱から逃げ、穏やかな時を過したのもこの成都になります。
町の様子、歴史など興味深いことはたくさんあるのですが、今回は成都の料理についてご紹介したいと思います。
皆様もご存知の四川料理には様々な種類があるのですが、基本的には唐辛子と花椒(中国山椒)をメインとした麻辣(マーラー)な味にあります。 麻辣とは麻痺するほど辛いといったらよいのでしょうか。 辛いだけではなく、舌が痺れると同時に、辛さが鼻を突き抜ける爽快感のある味です。(以下1元は約日本円13円)
- 麻婆豆腐(マーボードウフ)
日本人にとってもなじみ深い料理ですがその味は似て非なるもの。 肉は少なめ、豆腐多め、豆瓣醤(トーバンジャン)、唐辛子、花椒粉多め、刻みねぎ少々のものを日本人ならごはんと一緒に掻きこむのが正解。 痺れ辛い!約10~30元/皿
- 火鍋or串串香(フオグオ orチュアンチュアンシャン)
麻辣鍋。 紅湯(ホンタン)スープと白湯(バイタン)スープが一つの鍋に半分に分かれるタイプに変更もできるが基本は紅湯スープ一本勝負。 紅湯は店によって味が違うが基本は牛の油、干唐辛子、にんにく、花椒、生姜その他様々な香辛料がまぜてある。 肉やもつ系、魚、野菜を投入後、ごま油ベースのたれで食す。 やみつきになると(私のことですが)季節に関係なく週1回は食べないとがまんできない。 3~4名で飲んで、食べて200~400元程度。 少人数(一人ないし二人。もちろん一人でも食べに行きます!)の時は材料が串に刺してある串串香鍋がリーズナブルで多品種食べることができ大変幸せ。 1本0.5元~3元。 安いところは、紅湯スープが日本のおでんのように他人と共有になるので、鍋への箸投入と2度づけ禁止。
- 冒菜(マオツァイ)
味は火鍋の紅湯と同じ。 肉、野菜、芋や米の面状のたべもの(寛粉)を火鍋味の鍋に投入。 火が通ったらおわんに盛り付け、ネギや香菜とともに食べる。 お金がない!時間がない!でも火鍋(の味)が食べたいときにお勧めの御手軽ファーストフード。約7元/碗
- 焼烤(シャオカオ)
日本語に訳すと四川版串焼き(BBQ)。 肉(鳥/牛/豚/羊/兎)、魚、野菜等を串にさし塩、胡椒、クミン、五香粉、唐辛子粉等で味付け、炭火で焼く食べ物。ビール好きにはたまらない。 スパイシーだが思ったほど辛くない。 1本1元~5元程度。
- 面(ミエン)
成都は面の種類も豊富。 麻辣味もおいしいが複雑な辛いベース味がたまらない。 様々な名称があるが定義が曖昧で↓の説明があっているか分からないがどれもうまい!
- 担担面 汁なし担担麺、そぼろ系のものが上に載っている。店によって辛いのと辛くないものあり。
(成都の方言で天秤棒を担担という。昔は移動式屋台料理だった)
- 雑酱面 甘辛麺。担担麺と似ている。
- 素椒面 基本汁あり。担担麺、雑酱面より辛い気がする。
- 宜宾燃面 基本汁なし。日本の焼きそばっぽいが辛い和え面
(担担面) (宜宾燃面)
その他、魚料理にウサギ料理いろいろありますが、麻辣味での競争が激しいためか、どこでどのような料理を食べても大外れはありません!(たまに外れはありますが・・・。) 料理も熱いがビジネスも熱い沸騰現場中国内陸・成都。 みなさんも一度来てみませんか?(著者:広瀬)
(成都支店社員全員集合 前列左から6番目が著者)
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