こんにちは!山九インドの中村です。 いつの間にか、インド滞在が9年目となりました。
今まで日本人と全く関りのないインド人社会で生活し、ちょっとインド人化(?)した私ですが、2年前に弊社の社長と出会った事で、インドにて多くの日本人の方と知り合いになれました。 現在は、社長秘書をしながら、インド人の考えらない行動などに驚かされる日々を送っています。
一般的にインドといえば思い出す事・・・・サリー・ターバン・カレーですかね?? 今回は、あまり知られていないインドの女性の服装事情などについて紹介させて頂きたいと思います。
インドでは、女性はみんなサリーを着ているかと思われがちですが、実は、基本サリーは結婚をしている女性しか着られません。(独身女性でも、結婚式などお祝い事など特別な時は着れます。) 最近でこそ、デリー・グルガオン近郊ではパンツ姿の洋服の女性達も増えてきていますが、南インドのチェンナイなどでは、まだまだパンツ姿の若い女性は見られない状況です。
(マーケットの街並み)
そんな彼女達が何を着るかというと、それはパンジャビドレスといわれるズボンと、ワンピースみたいな上着、スカーフの3点セットのもの。 もともとはスィク教の女性が着ていたもので、名前のパンジャビもスィク教が多く住んでいるパンジャブ州からとったもの。 インドでは、パンジャビドレスはサリーと同じ位の正装なので、別名スーツともいわれています。
ズボンの形は、①チュリダール(日本でいうレギンスみたいなスリムなタイプ)、②サルワール(ゆったりした腰回りですそは少しすぼまっているタイプ)、③パティアラ(サルワールと似てますが、後ろから見た際にプリーツが出来ているタイプ)の3つのタイプがあります。 ワンピースみたいな上着は、体にぴったりするように作られます。 スカーフ(ドゥパタ)は、田舎や都会の年配インド人の中では、スカーフをつけていないとブラジャーを付けていない事と同じと考えられています。
そのせいか、街中を歩いていても洋服でいる時よりも、パンジャビドレスやサリーを着ている時の方が、インド人男性から声を掛けられる割合はグーンと減り、いい防御服(?)になっています。
2~3年前までインドでは、男性も女性も足を見せるのがあまりよく思われてなく、特に女性が足が見える服をきていると回りの男性を誘っていると勘違いされてました・・・。 ちなみに、田舎の方では結婚している女性は、チュリダールタイプのパンジャビドレスは、体のラインを出してしまうという理由から着用してはいけなく、サルワールタイプかパティアラタイプのパンジャビドレスを着用しています。
布地屋さんのお店で生地を買い、それを仕立て屋さんへ持っていき、ズボンのタイプを指定し、採寸・オーダーをし、混んでいなければ、だいたい3~4日で仕上がります。
(パンジャビドレス 山九インドのスタッフのSanjuとAnju、本当の姉妹です)
では、ここからはインドのローカルマーケットの様子をご紹介致します。
オートリキシャー (土日のローカルマーケットは駐車場がなかなか見つからないので、これに乗っていくのが一番効率がいいです。) メーターはついてますが、メーターで目的地まで行ってくれる運転手はめったにいません。 乗る前にどこに行くかを告げ、値段交渉をするのが一般的です。
デリーのローカルマーケットの入り口には、近くのメトロの駅までの乗り物手段としてお客待ちをしているリキシャーがたくさんいます。 だいたいマーケットから駅(約1km位)までRs10~Rs20位
マーケットの入り口付近は、お店を持てない人達が路上にお店を出しています。
デリーで2番目に大きいラージパトナガルマーケットは、 パンジャビドレスの生地屋さんがたくさん連なってます。
レディーメイドのお店。 出来ているものを選べば、自分サイズに寸法を直してもらうだけなので、 15分位待っていれば、その日の内にパンジャビドレスが出来上がります。 レディメイドは、煌びやかな装飾品がついている物が多いので、 インド人はパティーやお祝い事の際は、レディメイドの服を買う割合が高いです。
畳み3畳位のスペースのお店がたくさん連なっています。 基本生地は、ズボン・ワンピース風の上着・スカーフと3点セットで売っています。
ラクダの皮の靴屋さん。インド服には、やはりマッチします。
3点セットではなく、ズボン・ワンピースみたいな上着・ストールの生地を メーター売りで別々に買い、仕立てるバージョンもあります。
マーケット内のバングル(腕輪)屋さん
バングル(腕輪)は安い物は、Rs100 (12本セット)~Rs1000位までデザイン、素材によってお値段もバラバラです。
インドでは結婚している女性は、両手にバングル(腕輪)をします。(独身女性は片手のみ) バングルの素材は、ガラスや鉄などで出来ています。 このバングルには意味があり、旦那さんが亡くなった際に、地面などに手を打ちつけ、そのバングルのガラスの割れた大きさで旦那さんへの愛を測ると言われています。 粉々に割れてしまったら、旦那さんへの愛情が少なく、二つに綺麗に割れたら、ものすご~く旦那さんを愛しているという事です(笑)
宗教性の強~いインド ・ 至る所 「ヒト、ひと、人」 のインド ・ 広~いインド ・ ちょっと油断するとあっという間にインドの波に呑み込まれ、痛い目にも合わされてしまいますが、構えすぎずに、これからもまだまだ未知の世界がたくさんあるインドを楽しみながら、やっていきたいと思います。 インドへお越しの際は、ぜひ山九インドへもお越し下さいね! お待ちしております!!!(著者:中村)
4月から新しく山九インドへ赴任になった粟井MGとサリーとパンジャビドレスを着た本社の女性スタッフ (左からVarsha 、Anju、 粟井MG、著者:中村、Sanju・Khushubu)
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