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タイより

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山九タイの千葉 真二です。タイ駐在1年が過ぎたところです。
1年間はバンコク近郊の倉庫担当、今年に入り輸出入フォワーディング業務を担当させて頂いております。

1年しかたってない中でタイの何が紹介できるか考えたのですが、海外物流担当初心者にとって関心事かと思われる、タイでの物流費について紹介しようかと思います。


海外の物流費というのは見積を見てもそれが高いのか安いのか、現地でしばらく生活してようやくその費用についての実感がわくのではないでしょうか?
そこで今回は、タイにおける物流費を少しでも実感して頂くため、生活の中で発生するさまざまな費用と比較をしてそれぞれの物流について実感して頂ければと思います。

その前に、視点を変えてマクロで見た場合の物流費について気になったので、各国のGDPに占める物流費を調べてみたところ、

であった。なるほど、面白いほど、先進国と新興国で対照的な数字となっていることがわかりますね。

ではでは、その実態を見ることとしましょう。
(今回は具体的な数字の紹介は控えさせて頂きます。あくまでも感覚的なとこを掴んでください。)
より具体的な数字を知りたい方は営業案件時にお会いすることとしましょう。


では、倉庫からいきます。
倉庫で発生する費目といえば、入庫料ですよね。

入庫1M3の貨物を入庫しますと、タイ人スタッフおなじみの(私もよく食べます)「ガパオ・ムーサップ・ラート・カーオ」に飲料を加えたくらいですね。

(入庫料)
 タイ バンコク


次に保管料でしょうか。
1ヵ月に1M2分の貨物を保管しますと、タイマッサージ1時間分を受けれます。

(保管料)
タイ バンコク


続いて流通加工のピッキング費用。ピッキング1bag or ctnすると、あめ2個くらいでしょう。

(流通加工)
タイ バンコク


最後に出庫料です。
入庫同様に1M3分の仕事をしますと、タクシー初乗り運賃にBTS初乗運賃を加えたくらいでしょう。

(出庫料)
タイ バンコク


次に通関料。
タイで通関を行うと、軽く1回分のゴルフコースが回れるでしょう。場合によっては2回、回れるほどです。

(通関料)
タイ バンコク


次に輸送を見ましょう。
タイで最もスタンダードなトラック6W(6輪車)でバンコク港から昨年洪水に見舞われて一躍有名になったロジャナ工業団地までで、出張者がよく利用する、三ツ星クラスのホテル一泊

(輸送/トラック)
タイ バンコク


コンテナ輸送では、
ロジャナ工業団地迄コンテナ輸送すると、日本人おなじみの繁華街にて思う存分楽しめてしまいます。

(輸送/コンテナ)



いかがでしたか?物流費というものを感覚的につかめましたでしょうか?
各費目毎で日本と比較しますと相対的に高く、それなりのものが買えること(購買力の高さ)を実感いただけたのではないでしょうか。物流費GDP比18%もなんとかなく見えましたかね。

さすがに政府も物流の非効率性による経済成長の妨げを懸念しているようで、数年以内にはGDP比10%を目標にするという話もあると聞いたことがあります。
インフラ整備、そして物流の効率化という順に手を付けて行くと言われております。
この流れは、当社にもチャンスがあることを意味しております。自分もお客様物流効率改善を手掛けタイ国経済発展の一躍を担えればという思いです。

一方で、物流費上昇の要因となり兼ねないマクロ的な動きもあります。
4月からの最低賃金25%~40%UPです。
これは、タイ国において非常にインパクトが大きく今後、労働集約産業を中心とした構造から知識集約産業構造へのシフトへの幕開けを意味するでしょう。

この知識集約産業への転換は、ロジスティクスソリューションを事業の柱に掲げ数々の実績を上げている我々にとっては大きなチャンスです。
LT(Logistics Technology)/IT(Information Technology)/FT(Financial Technology) 機能を組み合わせたロジスティクスソリューションなくして、労働コストが上がる中での物流コスト削減は進むはずがありません。
こうした時流の中、既に数々の実績をあげている日本からの事例移植(事例一覧はこちら)が必然的に増えてくることでしょうし、その体制も整っております。
今後の在タイ山九グループにご期待ください!!(著者:千葉)


タイ バンコク
(タイ国経済のさらなる発展のため!?
そしてタイの文化に触れるため!? とネオン街にくり出す著者:千葉)

 

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