山九香港、JSC(Japanese Staff Committee)の伊丹です。 早速ですが、今回は前回と違う3名のメンバーより我が社自慢のKCC倉庫と香港の旧正月についてお伝えします。
■山九東源香港・KCC倉庫のご紹介/下浦
山九東源は、1973年7月にシンガポール、ブラジルに次いで山九が3番目に設立した海外現地法人であり、今年は39年(語呂合わせ:山九年)を迎える記念すべき歳!となります。 そんな香港よりお伝えします。
本社事務所があるTsuen Wan地区は、本社機能をはじめ海上フォワーディング部門、プロジェクト部門、営業部門等があり約50名の社員が日々業務対応しています。 そして、ご存知の方も多いかと思いますが、「KCC」の名称でお馴染みのKerry Cargo Centre内にある倉庫は、世界有数規模のコンテナターミナルが近くにあり、各国の物流会社が集まるKwai Chung地区にあります。 KCC倉庫はCFS機能、SP(STOCK POINT)機能、VMI(Vendor Managed Inventory)機能を持ち 、香港内配送拠点/中国向けトラック出荷拠点として、朝8:30から夜12:00まで約300台のトラックが出入りし、目まぐるしく貨物が動く活気ある倉庫です。 倉庫内では、事務員60名、現場作業員50名が日夜汗を流して働いています。
仕事でも、旅行でも、香港にお越しの際には、是非、山九香港事務所にお立ち寄り下さい。(著者:下浦)
 (荷受待ちの貨物)
 (搬入の順番を待つトラック)
 (出荷待ちの貨物)
■香港旧正月のご紹介/大野
今回は第2弾と言う事で、香港の旧正月について紹介させて頂きます。 先ず日本と違うところは新年が2回訪れる(?)と言う事です。 中国・香港では、新暦の正月と旧暦の正月(日本では旧正月と言われています)の両方を祝う習慣があり、旧暦の正月の方が比較的重視されています。
香港は「恭禧發財、新年快樂」の掛け声で新年を迎えます。 これはお金に恵まれた、幸せな年をお迎えください、という意味です。
また、こちらでも日本と似たようなお年玉の習慣があり、子供だけでなく、上司から部下へ、結婚している人から未婚の人へ、赤い封筒に新しいお札を入れた "利是(レイシー)" が配られます。
中国の春節の飾りつけは、赤、黄、ゴールドをメインとしたきらびやかなもので、代表的なものには「福字」・「春聯(しゅんれん)」があります。福字は家によっては逆さまに貼ることもあります。 なぜかというと「倒」と「到」の発音が同じことから、「倒福(福が逆さま)」=「到福(福が訪れる)」の意味を表すからです。 春聯は対句の一種で、家の門や入り口に貼ります。 春聯には新しい年を祝い、豊年を祈り、事業が栄え、人が健康であることを祈る言葉などが書かれています。 香港ではこのように新しい1年を迎えます。(著者:大野)
- 新年の代表的な挨拶の言葉
新年快樂: 新年あけましておめでとう 恭禧發財: 今年も儲かりますように 心想事成: 心に想う事が成就する 萬事如意: 全ての物事が上手くいく 歩歩高昇: トントン拍子に出世する
 (KCC新年の飾りつけ)
■旧正月は中華圏の一大イベントです!/加藤
2012年今年は、1月23日(元日)~1月25日までが旧正月です。 中国本土では長期休暇で盛大に春節を祝いますが、香港でも(長期休暇ではないものの・・・)旧正月の3日間は様々なイベントがあり春の訪れを祝います。
香港では、前年の冬至やクリスマスが寒いと旧正月は暖かく、またその逆で、冬至やクリスマスが暖かいと旧正月は寒くなるというジンクスをよく聞きます。 気温は最低で12度くらい、日中は日が差せば20度ほど、冬といえど気温が10度を下回ることはほとんどないのですが、暖房設備がなく室内年中どこでも冷房が入っているため体感温度は日本に比べて低いです。
では、さっそく毎年恒例となっている旧正月イベントをご紹介致します。
- 大晦日はお花があふれる花市へ
大晦日となる1月22日の一週間ほど前から大晦日の夜まで、香港各地の公園では花市が開催されます。 新春の花や植物には新年に向けての様々な願いが込められています。 諸説あるものの、金柑は金運と繁栄、水仙は幸運、桃の花は恋愛や人間(ビジネス)関係の向上を表すと言われています。
- 元日は初詣
多くの香港人は日本人と同じく、新年になると前年度の感謝と新年の願いを胸に初詣をします。 そんな初詣スポットとして人気なのが黄大仙廟と車公廟。 黄大仙は占い寺としても有名で、初詣と新春占いを合わせてしたい人にはピッタリです。 また、車公廟にも占いはあるものの、こちらのお寺は本堂にある金色の扇風機を回し、運勢をより良い運気へと転じさせる寺としても有名です。
また、旧正月期間中にはナイトパレードや新春競馬などイベントが盛りだくさんです。(著者:加藤)
 (旧暦新年花火の様子)
下浦さん、大野さん、加藤さんありがとうございました。 お正月と言えば・・・大野さんの記事にもありましたが、香港のお年玉は既婚者から未婚者、上司から部下へ渡す習慣があるので、私はありがたいことにオトナになった今でもお年玉をもらっています。 ただ、もらったお年玉を開けるのがもったいなくて2004年の入社以来ずっと開けずに置いていたところ、こんなにも溜まってしまいました。
 (お年玉 【利是】)
今回の旧正月が明けたら開封の儀をとり行おうと思います。はたして合計でいくらになるのか分かりませんが、ここはパーッと日々それぞれの現場で激務をこなしているJSC(Japanese Staff Committee)メンバーへ食事をごちそうしましょう! (著者:伊丹)
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