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大連より

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大連山九国際物流(有)の森田です。
現在、中国東北地区の業務管理及び営業窓口を担当しております。 

大連に赴任した後、某船社の社長から、中国には「多一個朋友、多一条路」(日本語訳:友が一人多ければ、歩む道もひとつ増える)とういう諺があると教えられました。
全ての「道」に通じる豊富な人脈があると言うつもりはありませんが、大連創業20周年の経験の下、当社スタッフが培ってきた人脈を活かし、中国国内で発生した問題をギリギリの状況で解決出来た場面がありました。
今回はその人脈を介し、各関係機関に協力して頂いたことを、ご紹介したいと思います。

事例1 : 輸入許可が切れているのに、貨物が取り出せない・・・
大連港の大窯湾コンテナターミナルは第1期から第3期まであり、日中航路のコンテナは、主に1期ターミナルにコンテナが搬入されます。
又、輸入許可になった際には、税関システムに許可情報を入力しますが、同時にターミナルのゲートにもデータが電送されます。
従い、輸入許可されたコンテナがゲートを通過する際には、ゲートのバーが自動的に開く仕組みになっています。
ところが某日、システム不具合によりゲートのバーが開かず、その一方で税関職員は午後4時半には帰宅、コンテナ引取りが出来なくなりました。
当日は急ぎの貨物引取りがあり大変焦りましたが、当社スタッフの人間関係を頼み、一旦帰宅した税関職員に夜間出勤して頂きCPUに再入力、コンテナを引取らせて頂き、工場ラインストップの大トラブルを回避することが出来ました。

◆事例2 : ここでは木材梱包の処理が旨く出来ません・・・
某日、プロジェクト設備の内陸輸送作業を実施したところ、梱包木材から線虫が発見され、大連港に於いて梱包の滅却処理をするよう検疫局から指示がありました。
但し、設備の輸送先は700KM先の内陸であったため、納入サイトで梱包の滅却処理を行なうことで調整を完了。
納入サイトには日本人スーパーバイザーが既に現場入りしていたため、大変渋る検疫局職員と交渉し、当社アテンドで1泊2日の行程で現地入り。梱包材滅却に立会って頂くことになりました。
ところが出張当日、検疫局の担当官宅にお子様の面倒を見るご家族が不在。
やむなくお子様も同行、現地ではスタッフがあやしながら梱包材の滅却を実施。その結果、納期に遅れることなく無事作業を完了致しました。

紙面の都合で書ききれないことも多いのですが、これまでいろいろな「道」を辿り2012年を迎えることが出来ましたこと、社内外の全ての皆様に感謝申し上げる次第です。
最後に、当社は大連のみならず東北主要都市の瀋陽、長春、ハルピンでの保管物流作業、天津⇔瀋陽⇔長春間での国内輸送作業(毎週自社定期便)も行っておりますので、中国東北での輸送案件については、大連山九をくれぐれも宜しくお願い致します。(著者:森田)


中国 大連
(税関システムを入力している通関士)

中国 大連
(フォワーダー部一同 著者 前列左から2番目)

 

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