インドでは、本船到着後、CYにて輸入通関は行われません。 CYの収容能力が低く、輸入コンテナを保管する十分なスペースを確保できないためです。
そのため、輸入コンテナは本船到着後、各船会社の指定するCFS(Container Freight Station)、またはICD(注1)に横持ちされます。 コンテナがCFS、またはICDに移動されたことがシステムで確認後に、輸入通関が開始されます。
ここでは、①ナバシェバ通関-デリー近郊配送 ②ナバシェバCY- ICD Tuglkhabad通関-デリー近郊配送について、コンテナの流れのイメージを紹介いたします。(注2)
◆一般的な所要日数(N=本船到着日)
- 注1
ICDは Inland Container Depotの略で、CFSを兼ねた内陸CYのことです。 揚げ港からは船会社の手配する鉄道で移送されます。 ICD Tuglkhabadは、ICD DELHIとも呼ばれる、デリー近郊で最もメジャーなICDです。
- 注2
①ナバシェバ/船社指定CFS、または②ICD Tuglkhabadのどちらで通関するか、また輸出者と輸入者のどちらが費用を負担するかについては、輸出者と輸入者の間で取り決めます。 仮に②まで輸出者負担で輸送する場合は、日本から輸出の際に船社へBookingする時に②までということでBookingする必要があります。
- 注3
通常ナバシェバにて鉄道に乗るまでに3日、鉄道輸送(ナバシェバ⇒ICD Tuglkhabad)に3日を要します。 しかし時期によっては、ナバシェバ港にて鉄道に乗るまで10日以上を要することがあります。
- 注4
ナバシェバーデリー間は約1,400kmあります。 トラックの平均走行時速30km/一日平均約10時間走行として300km/日の走行距離となり、5日間を前提としております。
- 注5
所要日数に土・日・祝日はカウントされておりません。 通関期間中に土・日・祝日を挟むと、++となります。
インドにおける輸入手続についてはこちら |