平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
山九株式会社は日本初となる最新鋭の超重量物輸送特殊車両「ユニットドーリ」、および大型クローラークレーンを導入いたしました。 超重量物輸送特殊車両「ユニットドーリ」はショエル社(ドイツ)製で、今回弊社が導入した最新モデルは最大積載量が60トン/1軸と、これまでの40トンに比べ大幅な能力向上を実現。 また、一部タイプの車両は、縦方向に2分割できるスプリットタイプとなっており、積載するもののサイズや形状によっては、従来左右2台編成必要であった輸送作業を1台あるいは1.5台で行うことが可能となります。 大型クローラークレーンは、リープヘル社(ドイツ)製で、800トン級の吊上げ能力を有する最新鋭の国内第1号機となります。 800トン級としてはコンパクトな車体ながら、このクラスでは最長となるロングブームを有しており、特に100メートル以上の吊上げ高さや大きな作業半径を必要とする大規模プラント建設などの作業における活用を予定しております。 日本及び海外で建設ラッシュが進んでおり、人材不足と同様に大型クレーンなどの機材不足も問題となっています。 そういった中で、山九グループは中期経営計画の重点取組みの一つとして、戦略機材の導入を進めており、今回の国内への戦略機材の導入により、コスト・作業効率の両面で、より効果的な提案ができるようになりました。 なお、2015年には海外においても超大型クレーンを導入しております。 今後も山九グループはお客様に貢献できる体制構築を進めてまいります。
■大型クローラークレーン
- メーカー:リープヘル社
- 型式:LR1750-HS800(従来モデル1750の強化タイプで、安定性強化・作業半径拡大)
- 最大吊上げ荷重:公称性能750トン(ブーム・ジブの構成によって異なる)
- 最高吊上げ高さ:約190m
- 旋回最少作業半径:7m(360度旋回時間1.5分)
- 最高走行速度:1.65km/H
- カウンターウェイト:最大245トン
- ワゴン用ウェイト:最大400トン(ワゴン旋回半径13m-20m)
■超重量物輸送特殊車両「ユニットドーリ」
(ユニットドーリの分割(スプリット)タイプ)
ユニットドーリは、弊社が1979年に日本で初めて導入した、超重量物輸送特殊車両です。 現在、世界中の3,000トン以上の重量物の70%、5,000トン以上の重量物の90%が、ショエル社のユニットドーリで輸送されている。 弊社は、1954年に戦後初となる日本からのプラント輸送を手掛け、それ以降重量物輸送のパイオニアとして、プラントのモジュール(設備)輸送はもとより、道路や橋梁、各種発電施設など様々な重量物の輸送を手掛けています。 今回導入した車両とこれまでの車両を組み合わせると、9,330トン能力の編成も可能となりました。 なお、東京タワーが約4,000トン、エッフェル塔が約9,000トンとなります。
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