急増するホーチミンの周辺の貨物量に対応するために、代替港としてホーチミンから南東約60kmのBaria-Vung Tau省、Cai Mep川・Thi Vai川沿いに、大型船が寄港可能な深水バースの建設計画が進んでいる。
コンテナ船は、現在のところ北米向け航路の大型船が寄港し、ベトナムや周辺国から集約された貨物が搭載されている。
ホーチミン市内のターミナルとはバージ船でコンテナがお互いに回漕され、互いに補完し合っている。
カイメップ・チーバイ地区は、日本の円借款(ODA)資金を基に開発されたターミナルもあり、それを機に海外の大手港湾デベロッパーにも注目され投資を呼び込んでいる。香港のHutchison(SITV)、シンガポールのPSA(SP-PSA)、マースク系のAPMターミナル(CMIT)、米国のSSA Marine(SSIT)などがカイメップ・チーバイ地区に出資している。
また、2021年にはCMA CGM系のターミナル運営会社Teminal Linkとベトナム総合物流会社Gemadeptの合弁のGEMALINKターミナルが新たにオープンした。
地図上に示しているのは、既に運用が開始されているターミナルであるが、その他下記1.~2.のプロジェクトが進行中である。
- MY XUAN GENERAL PORT (FORMOSA)
- CAI MEP HA PORT (Vung Tau Shipyard)
また、鉄鋼、セメント、肥料、石油化学等のプライベートバースが、同じ川沿いに並んでいる。