■罰金の種類について(例)
輸入形態・申告の状況によって以下のような罰金が課せられることがあります。
◆輸入ライセンスの船積み後取得 (B/L issue date以降)
- CIFの30% ミニマムR$500, マックスR$5,000/NCM
◆NCM(ブラジル輸入統計品目番号)の違いによる発生の可能性がある罰金
- CIF×1%
- 税率の違いによる税差額の37.5%
- 虚偽申告によるCIF 100%の罰金
- SISCARAGA(港湾局・税関をリンクしたマニフェスト情報システム)のNCM登録とのアンマッチによる罰金R$5,000/NCM
■設備輸入減税処置について
◆EX Tarifario(設備の減税処置)
設備の減税処置は、下1.~6.の流れを経ます。
- ABIMAQ(ブラジル工業連盟)・ABINEE(ブラジル電子電気連盟)等において、類似設備無存在証明の取得を行なう。
- MDIC(開発商工省)に申請。
- 大蔵省税務局(SRF)のCOANA(統計品目番号を管理する部門)で、対象設備の設備機能名称の承認を受ける。
- NCMの審査。
- CAMEX(貿易会議)で承認を受ける。
- 官報に公示された場合に限り、輸入税が14%から2%と減税となります。*取得期間は、90~120日間となります。
■(Duty) Draw Back
- Suspensão (諸税保留方式)
輸入通関時点で輸入諸税が保留される方法。
- Isenção (免税方式)
既に輸入(有税輸入)した資材・部品を輸出商品に使用したことを証明できる場合、その代替え品を無税で輸入できる
◆Draw Back適応条件
- A to Concessório(ドローバック認可書)の取得が必要。
- NCM単位の輸入ライセンス(DECEX)が必要。
船積前のライセンスは必要ではなく通関時に必要。
- DECEX以外の管轄機関が要求するライセンスは別途必要。(船積み前)
■輸入規制について
設備・中古品の輸入は、ブラジル省庁への事前申請・許可行為が必要な場合があります。
◆中古品の輸入規制(ブラジルは、中古品は原則輸入禁止)
ブラジルでの輸入禁止品目以外で、ブラジル国内での類似品調達が困難と認められた場合のみ、中古輸入ライセンスの取得が可能です。 この場合もMDICの許可が必要となります。
取得期間はMDICのサイト経由で最低30日間ですが、設備によってはABIMAQ・ABINEE等の設備が関連する企業連盟に申請し、類似品無存在証明を取得後、MDICに中古輸入ライセンスの申請をする方法が良いとされております。(2009年、規制緩和により公証機関発行の技術検査証明が不要となり、直接MDICに申請可能となります。)
また、これまで類似品無存在証明が取得されるという事で、中古機であっても前述のEx Tarifarioを申請し、取得されれば輸入税が14%から2%に減税可能でした。
しかし、2011年7月にブラジル・マイオールプランの一環で、暫定法 MP540/11,541/11により、今後、中古設備の場合は、この減税処置の適応ができなくなりました。
■輸入税率について
ブラジル側での輸入に際し、原則以下の各種諸税が課せられます。
◆ブラジル輸入諸税に関して

- 輸入税
一般輸入関税に相当します。
- 工業製品税
輸入工業製品の通関・製造施設および製造施設とみなされる場所からの工業製品の搬出に対して課税。
税率は原則贅沢品ほど高率で、0~60%など商品により異なります。
- 社会統合基金
税率は商品により異なるが原則1.65%。
- 社会保険融資納付金
税率は商品により異なるが原則3.0%もしくは7.6%。
- 流通サービス税
付加価値税に相当。
各州政府により徴収され、商品の流通や通信、運輸サービスなどにも適用されます。
州によって税率は異なり、サンパウロ州の場合は18%~25%。
◆輸入諸税の課税計算法

※SISCOMEX TAX : ブラジルの税関システム使用料
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